Moai-138ESR

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〜 FE138ES-Rを使用したモアイ 〜
Original Design - Tetsuo Nagaoka
Modified by T




FE138ES-Rを使ったモアイはどうだろう 07/12/23


 FE138ES-Rを使ったモアイの音が聴いてみたい。ふとそんなことを思った。モアイ改造版の上部のエンクロージャだけ85%にしてみた。ツィータ部分のみオリジナルのままの寸法である。きらびやかに散乱する高域と引き締まった中域。十分すぎるほどのクセのない低域。FE208ES-Rでさえあれほどの高域再生能力をもつ。FE138ES-Rにツィータは必要だろうかと少し悩んだ。いずれにしてもすごいスピーカーになりそうだ。データはこちら。「moai-t2.skp」をダウンロード(ZIP形式で圧縮しています。)


▲FE138ES-R用のモアイ


▲スケルトン


▲リアビュー


▲左がオリジナル、右が13cmユニット用モアイ

 オリジナルよりモアイらしくなったのではないだろうか(どうでもいい問題だが)。反面上下エンクロージャの一体感は失われ人型に近付いたが、このくらいなら許せる範囲だろう。


板取りしてみた 07/12/24


▲板取図

 我ながら完璧な板取である。ただし、いつものとおりアバウトである。15mmサブロク3枚でできるはずだ。補強板の寸法は適当である。FE138ES-Rとツィータのクロスオーバーは調整する必要がある。あと心配なのはバスレフダクトの寸法であるが、たぶん概ね大丈夫だと思うのだが、実際に作る場合は再計算してみた方がいいだろう。


板取図修正・・・08/01/22


▲側面に木口が見えないようにした
うまく板が取れなかったので、上部エンクロージャを5mm縮めた。


バスレフダクトの検討・・・2008/02/23

Moai-138ES-Rのバスレフダクトは、


▲Moai-138ES-Rのバスレフダクトの寸法
このようになっている(幅が89mmなのはモデリングの際の誤差で実際は90mmである)。断面積は、36cm2で共振周波数fdは概ね70Hz付近になる。

これに対してstereo誌に掲載されていたSS-66.1のバスレフダクトは、


▲SS-66.1のバスレフダクトの寸法
 断面積は、30.25cm2で共振周波数fdは67Hzである。それほど大きな差はないので修正の必要はないだろう。それより気になるのはFT96Hとのクロスオーバーだ。stereoの記事では0.47μFで問題なかった、とされているのだが・・・。これはもう実際にカットアンドトライしかないだろう。


モアイ-138ES-R最終形・・・か?・・・2008/02/23


▲モアイ改-138ES-R最終形

 メインエンクロージャは側板二重化して下のエンクロージャと幅を同じにした。下のエンクロージャの側板というかバッフル板というかの二重化はあきらめてオリジナルのままにしてある。「moai-t4.skp」をダウンロード(ZIP形式で圧縮しています。)


▲リアビュー
SS-66.1のように取ってつけた感はない。


▲スケルトン


▲板取図
今回だけはこの板取図から上のモデリングをしているので少し自信があります(;´д`) 。板取自体は無駄が多くなってしまいました。


どうせならFW208Nを使いたい・・・08/03/15

 ウーファー部はネッシーを作ったときのサブウーファーにも使えたら一石二鳥である。ということでFW208Nを使っておきたいところだ。ということで外観は次のようになる。


▲FW208Nを想定したモアイ138ESR
補強板26は50mm、22と23は30mm下げた。


さらに・・・08/03/16

 FW208Nを使用ということでウーファー部の高さを50mmほど高くして容積を増やしてみた。本当ならもう少し増やすべきなのかもしれないが、ユニットを変更してダクトの共振周波数に影響するのはエンクロージャの実容積を計算する際のユニットそのものの背面容積だけである。ユニットの実効振動面積なんかは関係ない。したがって空気バネさえほどほどであればいいのであって概ねでいいだろうと思うのである。あとはクロスオーバーなのだがオリジナルと同じで3.5mHでよいのではないだろうか。中低域が足りないと思えば1.8mHなどに変えてみたりしてカットアンドペーストで決めるしかないだろう。


▲左がオリジナル、右がモアイ138ESR


▲板取図


やはりサブウーファの側板は二重化したい・・・08/09/28

 はやりサブウーファの側板はFW208Nにしたこともあり二重化しておきたい。しかし、一体感は損ないたくない。そこで、容積を犠牲にすることにした。改造前のサブウーファはざっと41リットル、改造後が39リットルである。


▲サブウーファの側板を二重化した


▲二重化した板の分ほど容積が減少した


▲スケルトン


▲板取図
 板取図は全然自信がありません、というかひさびさにスケッチアップをいじったのと前の板取をすっかり忘却しているので全体としてものすごく怪しいのであります。容積と共振周波数は反比例するから、容積が減ると共振周波数は高くなる計算であるが、それほど影響はないだろうと思うのである。また板取上もこれ以上の補強は無理である。モアイに138ES-Rはイマイチだといううわさがあるのでイヤな予感がします。むしろ168EΣで作った方がいいかもしれないと思ったりします。FW208Nに変更したのもナンセンスなのかもしれないし・・・。


板取図が間違っている・・・08/09/30

 やはり間違ってました。サブウーファの側板が足りません・・・orz。またひまなときに考えてみます。


板取図を修正しました・・・08/11/01

 やっと休みが取れたので見直してみました。自信はありません。


やっぱり段飾りを入れてみる・・・08/11/01

 やはり段飾りがあった方がのっぺり感がなくていいのかなと思いました(板取上も簡単だし・・・)。ついでにサブウーファの木口が見えないようにしました。結局08/01/22のバージョンのサブウーファの幅が小さくなっただけになりました・・・orz
一年経っても進歩がないのであります。


▲段飾りを入れたのと側面の木口が見えないようにした


▲リアビュー


▲リアビューのスケルトン


▲板取図
我ながら完璧で美しい板取であります。


▲サブウーファのバスレフダクトを前にしてみた
低音は背面から放射しても問題はないはずだが、前面から出た方が直接耳に届くので、私にとってはこちらの方がいいかもしれないなと思ったのでした。


モアイ138ESRのダブルバスレフ化 2008/11/09

モアイ138ESRは最終版になっているのだが、少し遊び心でダブルバスレフ化してみた。


▲ウーファ部をダブルバスレフ化したモアイ138ESR


▲内部はこんな感じ
ウーファ部の第1キャビネットのダクトの共振周波数は、105Hzあたり。第2キャビネットのダクトの共振周波数は65Hzあたりになる。ダブルバスレフの音はブーミーだという噂もあるが実際はどうだろうか。素直にノーマルなバスレフにしておいた方が無難なのだろうか。サブウーファの高さは70cmになった。板取は難しい。


モアイ138ES-Rのツィータの検討(その1) 08/11/10

FE138ES-Rを使用したモアイについてずっと検討しているのだが、最近本気で気になっているのがFE138ES-Rとモアイの既定ツィータFT96Hの相性の問題である。まぁ、これはモアイ138ESRを検討するときからひかかっていたことなのだが。周波数特性を比較してみると以下のとおりである。


▲周波数特性の比較
5KHzから20KHzまでは相当かぶっているし、FE138ES-Rの高域はかなり伸びているのでFT96Hを食ってしまいそうなのである。もうツィータは必要ないように思えるのである。身も蓋もない話なのだが、FE168EΣ+FT96Hの方がつながり的にもバランス的にもいいような気がしているのであります・・・orz


見てくれをちょっと改良 08/11/15


▲ウーファ開口部を修正


ネットワークの検討 08/11/15

 stereo2008年3月号に掲載されているFE138ES-Rを使用したモアイの製作記事では、
サブウーファはコイル1個のハイカットで、16cmよりウーファの帯域を多少高めまで使う必要があるため、1.8mH〜2.2mHくらいが良いところだろう。
と本文中には書かれているが、ネットワーク図には3.5mHが使われている。さらに、本文中には、
1.8mHのコイルを付けた時の下部の特性は、320Hzくらいから上が右下がりになり、3.5mHの場合より中低域が残る特性である。上下総合の特性は、40Hzから25kHz以上までのワイドレンジな、オリジナル並みに平坦な特性になる。
とある。ということでコイルは1.8mHがよいとされているようだ。






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SS-66.1↓

stereo (ステレオ) 2008年 03月号

ネッシーMid↓

analog (アナログ) 2008年 01月号

ターキー↓

AUDIO BASIC (オーディオベーシック) 2008年 01月号


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参考:モアイは↓の書籍に掲載されています。


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