D-3mkUの補強 08/01/21 エンクロージャの補強はやってやりすぎることはないと思っていた。だが、nihonkai.comさんの記述の中に、 『オリジナルスピーカー工作45』のPP-1の制作記事中にはこんな記述がある。(p.115) 「もうひとつ補強はどこまでやればいいのかという問題,ユニットの相性もあって,補強の不足はもちろん困るが,補強のしすぎも疑問である。ユニットが完璧であれば,補強のしすぎということはありえないのだが,ユニットは完璧というには程遠いものなので,分相応の補強にとどめておかないと,かえって音がやせたり,紙臭くなってしまったりするのである。」 ・・・あまりに強靱なキャビネットはユニットからの音を殺し,音痩せを引き起こし,貧相で質素な音を生み出してしまうのではないのか。というくだりがある。うーん、そんなものなのか?では、シナアビトンでガチガチにしたりするのはダメなのか?もうワケがわからないのである。分相応の補強とはどの程度を言うのだろうか。たとえば、スワンを21mmシナアビトンで作るというのは分不相応なのだろうか。42mmで作った人もいたようだが・・・。誰か理論的に説明してくれないだろうか。こんなことでは一歩も前に進めないではないか。 とりあえず、補強してみる。 バッフル、天板、側板を二重化し、D-58系と同様の底板を追加した。 ▲補強後 ▲バッフルと天板を二重化 ▲板取図 左右2cmずつ広げてみた・・・08/02/17 208EΣならロード幅は4cmは広げてもいいだろう。絞り率はFE208ES-Rで計算して0.78である。ちょうど良い数値だろう。オリジナルより豊かな低音が出るはずだ。これはなかなか傑作なのではという予感がするのだが・・・。長岡BH後期特有の前面段飾りがないというのもシンプルでよいものである。 ▲左右2cmずつ広げてみた ▲板取図 側板は一枚でいいよ、という貴兄には、こちら。 ▲側板を一枚にした ▲板取図 これだと4枚でできるのでCPは比較的良い。うーん、それにしても補強はどの程度が妥当なのか、分相応なのか、というのはなかなかアバウトな話だなーと思うのである。補強は板取(コスト)との兼ね合いでやってやりすぎることはない、と言われた方がよっぽどすっきりするのだが。 トップページへ ※skpファイルはGoogle SketchUpというソフトのデータファイルです。Google SketchUpは以下から無償でダウンロードできます。 http://sketchup.google.com/download.html 見るだけならビューアが便利です。ビューアのダウンロードはこちら。 http://www.sketchup.com/?sid=40 Google SketchUp 6.0.*** Viewerのバージョンのものをダウンロード・インストールしてください。 |
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参考:D-3mkUは↓の書籍に掲載されています。 長岡鉄男のオリジナルスピーカー設計術 図面集編 SpecialEdition 2 |